RESIDENCE CTB


京都市内の二条室町に建つ4人家族のためのバレースタジオ付鉄骨3階建て住宅である。1階がバレースタジオ、2階及び3階が住居となっている。敷地は、間口が6m、奥行25mと、南北方向に細長い「京都らしい」土地である。また、景観上の外観規制もあったが、京都市と協議を重ね、景観に関する審査会の承認を経て、着工に至っている。
1階がバレースタジオのため、出来るだけ有効なダンススペース(この場合間口)を確保することや、リフティングに対応するための天井高さを確保するなど、京都のスケール感に対しては厳しい条件だったが、屋根を南北方向に流れる切妻とし、前面道路に向かって屋根を下げ、庇の高さなどの水平ラインを隣の古い町家に合わせることで、どうにか街のスケール感に馴染むよう、意識している。

構造:有限会社天野一級建築構造設計事務所
写真:岡田大次郎