RESIDENCE scb


神戸市内の2号線から少し入ったところに建つ、4人家族のための店舗併用住宅である。周辺環境や住まい手の希望からコンクリート打放しの住宅となっている。この住宅の特徴は、工場で予め製作された1階から3階までの一体型の鉄製階段ボックスが3階のスラブから2階スラブを貫通する形で1階まで吊られていることである。僅か6mm厚の鉄板で作られた巨大鉄製ボックスが吊られて、浮いている。これは、コンクリート打放しという重厚な印象を与える仕上げに対して、階段の素材に薄い鉄板を使う事で、軽快な印象を与えることが出来、同一空間で「重厚」と「軽快」の対比を表現しようとしている。

構造:下山建築設計室
写真:絹巻豊