RESIDENCE gap


兵庫県芦屋市内の山の手に建つ、地下1階、地上2階の、規模の大きい住宅である。敷地には元々古家が建っていたが、阪神大震災でかなりの被害を受けたと見られる後が、あちらこちらで見られ、比較的古い印象の木造住宅だった。これを解体し、新たに建替えたが、元の住宅のサイズというのが、依頼主の中に感覚として残っており、それより広くという要望から、地下を含め、各階を元のヴォリュームよりも大きく計画している。敷地は2方向で道路と接しており、北側から東側に掛けて50cmから2m強の高低差があり、ヴォリュームのサイズアップは、道路側に対する圧迫感へ直接つながる。そこで、3層のヴォリュームを分断し、層をずらすことで、高低差が大きい東側に対する圧迫感が出来るだけ、和らぐように計画している。

構造:有限会社CASE
写真:絹巻豊