RESIDENCE mop.h


芦屋市内に建つ5人家族のための木造2階建て住宅である。
設計当初から建物のヴォリュームがかなり大きくなることが予想出来たため、周辺環境に対してスケールアウトしないように意識した結果、道路側のヴォリュームは低層とし、道路側に対する圧迫感を抑え、更にそのヴォリュームによって奥の2層部分が見えないよう、道路から一定距離以上離した位置に2層ヴォリュームを配置している。
そのため、正面から見れば、平屋の建物にしか見えず、奥の様子も分からないため、一瞬、それが何の建物であるかが分からない。しかし、建物内部に入り、分節されたヴォリュームを奥へと進むと、徐々にその大きさを実感する。道路からは想像出来ない豊かな内部空間が広がり、中庭から見る建物は、そのファサードとは全く違う顔を持つ。

構造:片岡構造一級建築士事務所
写真:笹倉洋平(笹の倉舎写真事務所)