RESIDENCE Output I


京都府と奈良県の県境の住宅地に建つ、郊外型住宅である。計画地は周辺も含めて、非常に綺麗に区画され、建物がほとんど建っていないため、どれが計画地か見間違う程である。そんな、ある種、特徴が無いことが特徴のような敷地にバイクピットを組み込んだ住宅を計画した。オーナーは趣味のバイクを数台所有しており、それらを室内で保管、整備出来ることが、要望の主軸であった。そこで、この住宅では、成型地だからこそ周りにどういう建物が建つか、ある程度予測可能な建物形状から、室内空間の配置を決定していき、そこにバイクピットを組み込んでいくという手法で計画を進めていった。色々な特殊条件がある敷地=与えられたプログラムの中で計画する場合と違い、予測できる限りのプログラムを予測して、そこから導きだされる答えをプランに反映した住宅となっている。

写真:絹巻豊