RESIDENCE parecido


東大阪市内の小さな町工場と建売住宅が多く密集する一角に依頼主が所有する土地があり、そこで住宅を計画するにあたって、街のスケール感について考えてみた。駅から計画地までの初めての道のりで他の街にはない、東大阪らしい街の雰囲気やスケール感を感じた。この独特のスケール感は建物の大きさ、密集具合、人、車等、様々な要素が絡み合って醸し出しているもので、この雰囲気の中に上手く溶け込むような住宅が出来れば、街のスケール感を壊すことは無いだろうと考えた。そこで、建物は分棟型とし、2棟の建物を南北にそれぞれ配置、更にヴォリューム感を抑え、周囲の建物に溶け込むように意識している。南北の建物は互いに共鳴しあうかのように3次元相似形とすることで街のスケール感に出来るだけ馴染む事を意識した住宅である。

構造:有限会社CASE
写真:絹巻豊