RENOVATION watanabe pediatrics


既存の鉄筋コンクリート造3階建ての建物の内部を全てスケルトンにし、元の産婦人科を、産婦人科の新築移転に伴い、旧建物を小児科へとコンバージョンしている。ここでも昨年竣工した産婦人科と同様の空間コンセプトに基づき、従来の小児科にありがちなメルヘンチックなイメージを無くし、落ち着きのある空間を目指した。小児科では、感染待合と一般待合の区分けによる、全体的な動線計画がゾーニングの上で、重要な要素となる。それらの各種ゾーニングを整理した上で、2階には多目的に使えるセミナールームを設けた。ここは、元々手術室や、病室などがあった場所だが、構造的な壁を取れる範囲で撤去し、出来るだけ大きな空間を確保している。これにより、産婦人科、小児科、セミナールームによる総合的な医療サービスが可能となっている。

写真:絹巻 豊